海岸沿いは恋模様

kassy11032005-07-14

おいらは、仕事をしている。不況のせいか、何が不満なのかはわかりませんが、物騒な世の中になった昨今、危険のないようにと地域を見回るという、パトロールの仕事をやらなければいけない事になった。
この仕事、離れた危険地域を見まわって、不審者が居れば、何もしないで通報するといった、『それって意味あるの?』的な仕事なんです。
しかし、しなきゃいけないんで危険地域に到着。海沿いの公園でカップル、散歩してるひとでまぁまぁ賑わってる。が、みんながこっちを見ている。
……。木曜日なんでよっすぃ〜Tシャツを着ている。そりゃそうだわな。せっかく見まわってるけど、こんな平日に、チャリンコ乗って、『HITOMI YOSHIZAWA』と書いた紫のTシャツを着た、ジャージ姿の男の方が不審者に見えるわな。
ってなことで、そうそうに立ち去る。ここは国道2号線沿い。分からないかもしれませんが、左手は防波堤を隔てて海。カップルが座ったりしている。とてもロマンチックです―

れいな「よっと!」
たかや「あ、れいな。防波堤の上に登ったら危ないよ。」
れいな「こんなん、平気っちゃよ。たかや、ほら海キレイっちゃよ!はよあがらんと。」
たかや「おいらはいいよ。」
れいな「もう、いいから早くあがらんとって!」
たかや「え〜めんどくさいな〜。」
れいな「はは〜ん。たかや、登るの怖いっちゃね?大丈夫やって。」
たかや「おバカは高いところが好きって言うらしいよ。」
れいな「ひどいっちゃよ。ってかむかつく!おバカ〜?」
たかや「あ〜、ごめんごめん。登るよ。よいしょっと!」
れいな「もう〜。誰がおバカと?」
と、笑いながら、軽く肩口をたたく。その拍子にバランスを崩す。
れいな「わ、わ〜。」
ぎゅッ!(たかやの方によりかかる。たかやがひっぱる。)
たかや「だ、だいじょうぶ?」
れいな「だ、だいじょうぶっちゃよ。」
たかや「人が見てるよ?ずっと抱き合ってる?」
れいな「わ、はよ離れんとね。は、はずかしいっちゃよ。」
たかや「自分からよりかかっといて…。わ、すっごい海がきれい」
れいな「わ〜、ほんとにキレイっちゃよ…」
れいな、たかやに寄りかかる。
たかや「あれ、またバランス崩したの?」
れいな「もう…。はずかしいと。」
たかや「人が見てるよ?寄りかかってる?」
れいな「…うん。」

もうすぐ海のシーズン。そうなれば、モー。想の世界は更に深まっていくんでしょうね。