打牌には意味がある

これは、今週末、プロテストを受けるある雀荘のメンバー君を、後ろでレッスン中の事。
東3局北家で34000点くらいのトップ。この位の点数が、加点はしたいけど、無理はしたくないと言う、一番難しいところ。
3巡目に、23446788五六六八②③ ドラ4から打8とし、5巡目②ツモで打4とし、次の手格好。
234678五六六八②②③ ドラ4
ちとドラ切りはやりすぎでない? と思うけど、最速ならまぁいいかと思っていると、ここに①を引き、打②とし、三を引き、次の聴牌でリーチとした。
234678三五六六①②③ ドラ4 赤なし
なんか違和感ない? 無い人はデジタルであり、真の勝負をまだ理解し切れていない人でもあります。
この聴牌をいれるなら、4を切り最速を目指した意味も薄らぐ。他家の心理を考えてみよう。
{なぜトップ目がリーチと来たのか? 5巡目にドラまで切り飛ばして。これは、赤等が絡んだ、出上がりの利かない手じゃないか? 愚形じゃないかもしれないけど、トップ目がリーチの土俵にあがったなら行く価値あり!}
他家がこう考えて突っぱねる可能性は充分ある。これは和了の可能性と放銃の可能性が背中合わせであると考えないといけません。
打牌にはそれぞれ意味を有します。また、その意志通りに手がくるとは限らず、必ずしもその意志通りに手を進められるとは限りませんが、
トップ目にはトップ目の打ち方があり、それを考えてのドラ切りなら、せめて役あり、ダマの利く手で、加点と場回しを優先とする最速打法としなければいけないと思います。打ドラ4とはそういう意味です。