卒業式のひとコマ
たかや「卒業式も終わったな」
まる「女の子も泣いてたから、すごい感動的やったわ」
おきちん「さ、かえって寝るぞ!」
ごっちん「おい!3バカトリオ!」
たかや「お!なんだ、ごっちんか。どした?」
ごっちん「あっちで、れいなとゆいやンがそこのバカ二人を探してたから、教えてやろうと思ってさ!」
まる・たかや「…?じゃぁ、いくか!おきちん、待っといて!」
走り去る二人
ごっちん「おきちん!」
おきちん「な、何か?」
ごっちん「私に何か言うこと無いの?卒業だよ?」
おきちん「わ、わかった。ずっと前から…」
ごっちん「や、やっぱりダメ!はいこれ。」
おきちん「なんだよ。」
ごっちん走り去る。渡された紙を見ると…
『夜電話してきて。』と、携帯番号の書いたメモだった―。
…
ゆいやん「まるくん!」
まる「どしたん?」
ゆいやん「あんな、うち、欲しいねん!まる君の第2ボタン!だめ?」
まる「え!!…」
ゆいやん「あかんかな〜?迷惑?」
まる「いや、うれしいよ。でも…」
ゆいやん「やっぱアカンねんな。ごめん。」
まる「っていうか、制服ブレザーだから…」
ゆいやん「そっか!ハハ!ごめんな!うち、ドジやから…」
まる「そんなとこもいいんじゃない?一緒に帰ろ!」
ゆいやん「うん!」
…
れいな「たかや!」
たかや「なんだよ。ごっちんから聞いたよ。どした?」
れいな「な、なんでもないと。」
たかや「…ふ〜ん。じゃ、帰るよ。」
れいな「あ!やっぱり、ちゃんと言うと!」
たかや「どしたの、さっきから。…れいな、泣いてんの?」
れいな「そ、そんことないと。ただ、卒業の時には言わんとって思っとったけん、緊張して…」
たかや「なんだよ。早く言えよ。」
れいな「わかった。たかやには、愛ちゃんとか、いろいろ噂があって、だから、その…」
たかや「何が言いたいの?」
れいな「(目に涙をためて)だから、れいなは…たかやのこと、す…」
たかや「好きだよ!れいな。」
れいな「え!!…今、なんて?」
たかや「さ、れいな、涙なんか拭いて、一緒に帰るぞ!嫌か?」
れいな「い、嫌やないと!仕方ないっちゃから、一緒に帰ってあげるとよ!」
たかや「ハイハイ、わかりましたよ(笑)」
…
……
最高の卒業式だろうな、きっと。