他家のコントロール

麻雀というのは、その人なりにあわせた打ち方をすると、ある程度その人をコントロールできるというお話。
昨日の日本オープン大阪プロ一次予選の1回目の足切りが終わった、第5回戦目の話。
3分の2が、来週の二次予選に残れるので、大半がラスを引かなければ残れそうな局面。自分の卓もそういう人達が集まった東2局の親番。
索子が246888で、ドラの二萬がプラプラ浮いたタンヤオの1向聴。ここに鳴きが入ってツモがずれて、持ってきたのがドラの二萬。
ここで即決6切り即リーチ。ほどなく3が打ち出されて、メンタンドラ2の親満で随分楽な展開にいけそうだなと思って、裏をめくると暗刻の8がもろのりで親ッパネ。早々に当確になりました。
裏が暗刻で乗った結果はこの際、無視したい。問題は、こんなプロ通しの局面でなぜこんなモロヒのリーチが成功すると踏んだのか。また成功したのか。
普段のプロ達なら必ず警戒され、おいそれと出てくる訳ではないのになぜか?
それは周りは攻める必要性がなく、そこそこの手が来ても、
直線的な手作りを避け、まわりながらの攻めになる状況だと認識できているからこそのリーチであり、またそのために打ち出されているのである。
この現状認識が実は他家をコントロールするに一番重要な役割を果たすのである。これはフリー麻雀でも充分活用できます。
たとえば、現在の点棒状況や今までの勝ち方等を、その人の打ち方に照らしあわせて、この人は無理してでも押してくるとか、この人は無理してこないなとか、
その判断さえつけば、しっかり山を読んでツモりにいかなきゃいけないとか、愚形のリーチでも回るだろうとか、相手をコントロールでき、半荘を有利に進めることができます。