リーチの読み

さっそく、以前会ったエピソードをお話しましょう。その前に…
みなさんは相手のリーチに対して、どのような「読み」を手段として取りますか?
オーソドックスな物は「捨て牌読み」ですね。後は「仕草」でしょうか。「確かあの牌切るとき、悩んでたなぁ」→「あの周辺やばいかも」みたいな。
色読みなんてのもあります。「萬子がやばそう。」となれば、例え筒子がドラだろうが、切り飛ばせるわけです。
しかし、全体的に言えるのは、リーチに対しての読みのアクセスとして、リーチを打った人の動向のみを追うことになるわけです。
ここから、エピソードに入っていきます。
以前、おいらの麻雀の後輩2人と同期のプロが入って、オープン戦をしてた時のこと、
三着目の上家の後輩がリーチときた。おいらは二着目だけど、点差が離れてるので、早々にオリ。ただ、待ちをしぼりたいがしぼりきれない。
大まかには、筒子の上か、萬子全般(特に中ほどよりは上側)が危険と読んだんです。
索子は通りそうなので、ひとまずは簡単に回れそう… と思ったその時でした。
トップ目の同期のプロが、やや悩み、無筋で危険な⑦を切ったのです。それまで攻める必要がなく、オリ気味に打っていたのに、である。
これで、リーチの待ちは、捨て牌ともてらしあわせた結果、⑥⑨が本命に昇格しました。自分が⑨を暗刻で持っていて、場に⑥1枚切れ。
しかし…、である。リーチ者がなんと⑨で自模。ま、麻雀なんてこんなものと思っていると、リーチを打った後輩は自模って当然の顔。
ムカつくので、言ってやった。「ラス牌だよ」って。「マジっすか?」と半笑いで言うので、⑨の暗刻を見せてやる。「⑥がまだあるじゃないっすか!」
というので、河の⑥を指さしてから、「同期のプロが⑥暗刻だよ」するとその同期のプロ「さすがだやな〜」と⑥の暗刻を倒すと、リーチの後輩はぶっタマゲた。
「なんでそんなことわかるんですか!?」
答えはみなさんもうわかりますよね。同期のプロと「通し」をしてたんです。ただし、合法的な通し。この状況でトップ目が意味なく無筋の牌を切る事は皆無です。
あの無筋⑦はつまり、⑥の壁によって打たれた牌であり、⑥を暗刻で持っているという告白である。基本だが、相手が多く持った所は、その他の人間の危険牌なのは周知の事実。
かくして、こうなった訳ですが、これを「反射」とか、「鏡」というんですが、相手のリーチに対する読みのアクセスは、何もリーチをかけた人の動向だけじゃないよ、というお話でした。